第25章 意識
一体私は…
この短時間でどれだけ驚く出来事が起きただろう…。
任務で柱の人達の元を訪れて
稽古の内容の確認をして
不死川さんの屋敷にいた…。
1人で泣いてたら不死川さんが来て
冨岡さんの事を諦めるって断言したら
何故か告白みたいな事をされて
不死川さんに抱き締められて…
驚いていたら冨岡さんがやって来て
不死川さんにキスをされた。
そんな場面を見た冨岡さんは
物凄く怒っている様子で
私から不死川さんを強引に引き剥がして…
屋敷を出た今、冨岡さんに手を引かれながら歩いている。
自分の身に何が起きたのか…、
今この状況も全く理解できない…。
私と冨岡さんはもう
恋人の関係じゃないはずなのに
どうしてこの人は私の元に来たの…?
どうして私を連れ出したの…?
俺の事は忘れろって言ったくせに
どうして…
私を失いたくない、なんて言ったりしたの…?
そんな風に言われたら
忘れる事なんて出来なくなるっていうのに…
冨岡さんは一体…、何を考えてるの…?
別れを告げられた時と同じように
何も説明することなく
黙々と歩き続けている冨岡さんに苛立った私は
繋がれている手を無理矢理振り解いて立ち止まった。
「っ、…」
私が立ち止まった事で
冨岡さんも歩みを止めて、私の方へと体を向けていた。
『一体何なんですか…?
強引に私を連れ出したりして…。
もう私に…、構わないで下さいよ…。』
こんな事されたら
いつまで経っても冨岡さんの事を忘れられないじゃん…。
まだ私のことを想ってくれていて
不死川さんに怒っていたのは
嫉妬してくれたんじゃないかって…
期待しちゃうじゃん…。
「…、ごめん…」
『え…』
「お前との関係を断ち切ろうとして…、
何も言わず別れを告げて……、
傷付けてごめん…。」
『っ…』
何それ…。
何で今更謝るの…?
理由を説明すらせず
一方的に私と別れたいって言って離れていっちゃったくせに…!!