第25章 意識
…手紙を読んだ時
己が如何に情け無い男である事を思い知った。
同時に、がどれほど
俺の事を想ってくれているのか理解した。
はいつも言葉で、
表情で、態度で、俺への気持ちを伝えてくれたというのに…
過去を引き摺っていることを理由に
俺はに別れを告げて傷付けた…、
どうしようもない愚か者だ…。
だが、例え不甲斐なくとも、惨めでも、
情けなくとも…
…には俺の側にいて欲しいと伝えたい。
別れを告げた日から
忘れよう、と言い聞かせても、いつも頭に浮かぶのはの明るい笑顔だった。
あの笑顔をずっと側で見ていたい…
アイツが例え俺を受け入れてくれなくても
この命尽きるまで、を守り続けていきたい…。
もう二度と
を悲しませるようなことはしない…、絶対に…。
ひたすら走り続けながら
ことばかりを考えている俺は
柱の屋敷を順番に訪れ、が何処にいるかを探った。
中々と遭遇することは出来なかったが
伊黒の元を訪れた際、アイツが不死川の屋敷に向かったと聞いた。
伊黒の屋敷を出てから
まだそれほど時間は経っていないようで
恐らくまだ不死川のところにはいる…。
アイツに会える希望が持てたことに喜びを感じた俺は、呼吸が乱れることも気にせず走り続けた。
…そして、漸く不死川の屋敷に辿り着いた俺は
すぐに門の扉を開けて敷地内に足を踏み入れた。
中に入った途端、視界に入ったのは
不死川との姿で、2人の距離が近い事に苛立ちを感じながら声を張り上げた。
「美緒…!!!!」
『え…?』
驚きながら振り返ったは
最後に会った時よりも少しやつれていて…
『と、みお、か…さん…?
なん、で……、っ…
っ……!!!!』
冨「!?!?」
やつれた原因が己である事に胸の痛みを感じた瞬間
彼女の背後にいた不死川が、の体を引き寄せ、頬に手を添えていて…
俺の目の前で、不死川はに口付けを施した。