第25章 意識
人間誰だって
極度の緊張状態に陥ると、身体のどこかしらが無意識に反応しているから…
不死川さんの言葉は嘘じゃないっていうのがよく分かる。
好きって言われたのは、勿論凄く嬉しい…。
でも、私はまだ冨岡さんのことを想ってる…。
別れた今でも、
あの人が好きという気持ちが全く消えてない。
こんな気持ちのまま、
不死川さんの恋人になれるはずがない…。
西口さんに告白された時と同じように
真っ直ぐ気持ちをぶつけてくれたのに
断る返事をするのは胸が痛むけど…
ちゃんと私の気持ちを話そうと
不死川さんの目を見つめながら口を開きかけると
背後にある屋敷の門が勢いよく開かれる音が聞こえて…
「…!!!!」
『え…?』
不「…。」
何度も聞いた事がある愛しい人の声…。
でも、聞き間違いかもしれない…。
ゆっくり後ろを振り返ると、慌てた様子の冨岡さんが立っていた。
『と、みお、か…さん…?
なん、で……、っ…
っ……!!!!』
冨「!?!?」
私の視界に冨岡さんが映ったと思ったら
急に顔を掴まれて、目の前には不死川さんの顔があった。
…そして、私の唇が不死川さんの唇によって塞がれていた。