第24章 指南
一体どうしたのかと不安に思いながら蜜璃ちゃんを見つめていると、おにぎりを口に咥えたまま、
彼女の瞳からぼろぼろと涙が溢れ出していた。
『え…!?ど、どうしたの蜜璃ちゃん!
わたし何か嫌なこと言った…!?』
「ううん、違うのっ…!
私…、今回の戦いで
鬼に殺されちゃうって思って…っ、
でも、運良く生き残れて嬉しくてっ…!」
『蜜璃ちゃん…』
「本当にっ…、死んじゃうって思ったから…っ、
ちゃんとも会えなくなるのかなって…
そう思った、から…っ!
またこうして、お話できてっ…、
すっごく嬉しいの〜っ!!!」
どうやら蜜璃ちゃんが溢している涙は
悲しみからじゃなくて、嬉しさからくるもののようで…
泣きながら笑っている蜜璃ちゃんは本当に可愛くて、一生この子と友達でいたいと思った。
そしてそのままおにぎりを完食するまで
蜜璃ちゃんはずっと泣いていたけど、食べ終わる頃には涙は止まっていて、いつも通りの笑顔に戻り、満足してくれた様子だった。
「ふ〜、美味しかった〜っ!!
ちゃん、ご馳走様でした!」
『いえいえ。
もう少し後で、今度は甘いお菓子持ってくるね?』
「え!?ほんと!?やったぁ〜!!」
『ふふっ』
おやつを楽しみにしている蜜璃ちゃんが可愛くて笑いを溢していると、そんな私を蜜璃ちゃんはジッと見つめていた。
『ん?なに?』
「ちゃんの笑った顔、
すっごく可愛いな〜って思ったの!
きっと冨岡さんも、優しくて可愛いちゃんと一緒にいれて、幸せなんだろうなぁ〜」
『っ…』
蜜璃ちゃんの口から冨岡さんの名前が出ただけで、分かりやすいくらいに胸が痛んだ。
ここ数日間ずっと
蜜璃ちゃん達のお世話をしていて忙しくしてたから、誰かに冨岡さんの事を聞かれる事はなくて…
どう反応すればいいのか迷っていると
そんな私の変化に蜜璃ちゃんは気付いたようだった。