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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第34章 久しぶりの再会


あすかと一緒に笑っている雅を見て加賀も少しだけ口元が緩む。

「…あれ…?」

雅が電光掲示板をみて少し疑問に陥った。

「…あすかちゃん、新条さんって…」
「あー、ユニオンセイバーに行ったのよ。新条さん、とミキさん」
「ユニオンって…え、ランドル君の所、だよね?」
「そうよ?」

しかしなぜそれを今?と言わんばかりのあすか。

「あれ、ねぇ…あすかちゃん?」
「ん?どうかした?」
「…AOIって…」
「加賀さんから聞いてない?」
「え?」

しかしその次の瞬間、雅が思ってもいないことをあすかに聞かされた。

『AOIがサイバーから撤退した』

「本当に知らなかったの?」
「ん…」
「正直私も詳しい事は解らないの。でも撤退したのは本当よ」
「…そう、なんだ…」

暗い表情になった雅の事を見逃さなかった加賀はゆっくりと近づいて来る。

「…どうかしたか?」
「あ、城…」
「ごめんなさい…私が…」
「ん?」

そう短く返事をすれば雅の顔を見つめていた。

「…AOIって…今季撤退しちゃったの?」
「ん?あぁ、今日子さんが辞表出しちまったからな」
「…え?」
「そう。それに前季の時に始まって時期に俺らは聞かされてた。」

そう少しだけ遠くを見ながら加賀は雅に伝えた。

「…ま、イチから今日子さんもドライバー育てるって言ってたしよ。」
「…そうなんだ…」

そう返事をするものの、俯いてしまった雅の頭をポンと撫でていた。

「…気にすんなよ。」

ようやく少しだけ笑みを浮かべて加賀は服の裾をきゅっとつかむ雅の手を振りほどく事も無いままにその場に立っていた。
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