第34章 久しぶりの再会
翌日、グレイとフィルは留守番してるさと伝えられて、加賀のバイクの後ろに乗った雅。どれくらい走ったか、そこには賑わう人だかりがあった。
「…ねぇ、ここって」
「あぁ、会いに行くか」
「…でも…」
「ほら、」
そうして指を絡め取れば加賀はスゴウのチームピットに向かっていった。
「…てか、なんで入れるの?」
「ん?そりゃ、俺だからだろ」
「理由になってない気もするけど…」
そう返事をしながらも目的地に着けば懐かしい雰囲気に雅もフッと表情は和らぐ。
「…あれ、」
ハヤトがまず気付いてあすかに声をかけた。振り返ればパタパタと走ってきた。
「雅ちゃん!」
「あすかちゃん、お久しぶり!」
「久しぶりって感じもそんなにないけど!でも嬉しい!って、加賀さんもお久しぶりです」
「おぅ」
軽く挨拶を済ませれば中にどうぞ!と促される二人。
「あれ、アンリは?」
「今出てる。」
「そっか、」
そう話す中で雅は気づいた。
「あれ、オーナーは?」
「兄さんはある意味完全裏方よ、いまじゃクレアさんが監督代行までやってくれてるの」
「そっか…」
「あら、遅かったわね、加賀さん」
「…どーも」
「…ぇ?…っと、城?」
「わり、さすがにアポなしはきついかと思ってよ?」
「でも昨日だったわよね、連絡くれたのも」
「…はは、すんません」
「聞かされてなかった感じかしら?浮気と間違えられちゃうわよ?」
「あ、いえ、クレアさん相手ならそんな…」
懐かしいこのピットの雰囲気に雅も声は弾んでいた。そんな最中、時期にガーランドがピットに入ってくる。