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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第33章 待ちに待った初戦


「とはいっても、結局チーム名なんかどうでもいいんだよ。そんなのは関係ない位に城太郎の名前を知ることになるんだから」
「…確かに。」
「喧嘩売ってきたので、火ぃ着いちまったしな」
「喧嘩なんざ趣味じゃねぇのよ。」

そう言いながらもグレイと一緒に話をしているムーア。そろそろ時間か…となった時だ。

「城…」
「ん?」

メットを渡そうと近づく雅。そっと手渡せばニコッと笑って見上げながらも声をかける。

「行ってらっしゃい」
「あぁ。ちょっくら行ってくるわ」

すっとメットを被ればマシンに乗り込む。

ヴァン!!

一度大きくエンジンをふかせば加賀のマシンはコースに出ていく。コースの最終確認を兼ねながらも走っていく加賀。

「…順調そうだね」
「そうだな」

そんな時だ。

『雅?』
「え、何?」
『みんなに伝えといて?最高の仕上がりだってな』

そう一言無線で入ればブツ…っと一方的に会話を切る加賀。

「…最高の仕上がりだって」
「ならよかった。」

少しすれば最終コーナーを上がってくる。ストレートに入りアタックが始まった。
誰も無関心すぎるほどに加賀のアタックに見向きもしなかった。ガレージで取材を受けたままいるチームもあるほどだったものの、帰ってくるタイミングがやってくる。

「最終コーナー、来ます」

一週目のラップが出た瞬間だった。他のチームの注目を浴びることになったのは言うまでもなかった。

「…順調順調」
「ま、怒らせたらこうなるか」
「加賀って、予選前に怒らせたらいいんじゃないの?これから」
「それはやめてやれ」

クスクスと笑いながらも他のチームが掲示板に注目するしかなくなっている中、二回目のアタックも済んだ加賀がピットに戻ってきた。

「お疲れ様」
「絶好調じゃねか」
「ま、当然だろ。つか、サンキュ。立ち上がり伸びるわ」
「ならよかった」

そうしてメットを受け取る雅の頭をふわりと撫でて加賀は『ただいま』と一言返すのだった。
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