第45章 輝く舞台、愛される存在
回原が深呼吸し、の前で優しく笑う。
「旋…、かっこいいね」
回「……ありがとう、先生。行きましょう」
手を差し出す仕草が、無駄に飾らないのに、自然でかっこいい。
が手を重ねると、回原は少しだけ耳を赤くして、でもしっかりエスコートを始める。
ステージの階段では、腰に手を添えてゆっくりと導く。
「うわ…優しい…!」
「回原くんエスコート上手!」
ゆったりと回るように会場を一周。
爆豪の時よりも軽やかで、轟の時よりも柔らかい。
が足元を気にした瞬間、
回「ゆっくりで大丈夫ですよ」
自然に手を支える。
優しさが滲み出るエスコートだった。
ステージ中央まで戻ると、司会者が「では最後のアピールを!」とマイクを向ける。
回原は一歩下がり、深々と丁寧にお辞儀した。
そして、ゆっくり顔を上げる。
その表情が、さっきまでの爽やかさではなく、芯のある真剣な男の顔になっていた。
回「先生」
「っ……?」
次の瞬間、回原は片膝をついて、そっとの手の甲を持ち上げた。
そして顔を上げて、まっすぐに。
回「…本当に。綺麗すぎて……俺、さっきから息がうまくできてません」
「っ……!」
「ストレートすぎる〜〜っ!!」
と司会者からツッコミが入る。
会場は、回原の真っ直ぐな誠実さに悲鳴をあげていた。
そしてステージ裏に戻った瞬間。
回原は緊張が解けたのか、大きく深呼吸してから、まっすぐの瞳を見る。
回「……先生」
少し照れたように笑い、でも言葉だけはまっすぐ。
回「さっきのは演出じゃなくて。心から思ったことです。……ほんとに、綺麗でした」
「……ありがとう、旋」
回「……やば……名前呼ばれたら、また心臓変になってきた……」
ぼそっと言って、顔を真っ赤にして控え室へ帰っていった。