第45章 輝く舞台、愛される存在
(……もう。けど、いいか!)
耳郎にニコっと笑い、バンドメンバーの上鳴、常闇、そして爆豪へ軽く合図を送る。
爆豪はニヤリと口角を上げ、「来いよ」と言いたげに、の声を待ち構えていた。
会場中の視線がへ集中する。
「えっ!?」「先生もしかして歌う!?」
「てか今日なんかいつもと違うくね?」
ざわめく観客。
そんな中、耳郎のソロがラストサビ前へ突入し、会場の熱気はさらに高まっていく。
そして——大サビ。
は大きく息を吸い込み、耳郎の声を最大限に引き立てるように、あくまで自分は“支えの声”として完璧にハモりを重ねた。
その瞬間、会場の空気が“止まった”。
聴衆は一斉に言葉を失い、目を見開き、ただただ、2人の声の美しさに飲み込まれた。
ダンスも演出も最高潮に盛り上がり、光の粒がふわりとステージを包み込む。
壊「わぁ…!!!!!」
壊理ちゃんの顔には生まれて初めて見るような、とびっきりの笑顔。
まるで闇を振り切るように——
光の中で笑っていた。
通(笑った……!笑ったよ…!!)
ミリオの目から涙が溢れる。
歌い切ったあと、と耳郎は目を合わせ、やさしく微笑み合う。
そして、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
ヒーロー科に偏見を持っていた人たちも、今はただ、A組のステージに心からの称賛を送っている。
幕がゆっくりと降りていき、もA組の生徒たちと一緒に深く礼をした。
幕が降りきったあと。
「響香、凄く楽しそうだったよ。それに、かっこよかった。お疲れ様」
頭を撫でると、耳郎は顔を真っ赤にしながら、
耳「ありがとう…ございます。先生も、めっちゃ、良かった。一緒に歌ってくれてありがとう!」
「こちらこそ、ありがとうね」