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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第42章 戻らない未来、守りたい命


そんな時だった。

コンコン、と軽く扉が叩かれる。

振り返ると、そこには校長が立っていた。

校「くん、相澤くん。少しいいかな?」

2人は顔を見合わせる。

&相「はい」

校長は2人を連れ、そのまま校長室へ向かった。

校長室へ入ると、校長は机の引き出しから小さなケースを取り出した。

校「実はね。以前から病院に頼んでいたものが完成したみたいなんだ」

そう言って、ケースをへ差し出す。

校「君の発作を抑えるためのものだよ」

は驚いたように目を瞬かせた。

「…もう、できたんですか?」

校長は穏やかに頷く。

校「これで、少しは安心できるかな」

そっとケースを受け取り、は嬉しそうに微笑む。

「ありがとうございます」

その様子を見ながら、相澤も静かに口を開いた。

相「……良かったな」

短い一言。
その声には確かな安堵が滲んでいた。

発作が起きるたび、苦しそうに息を乱すを見てきた。

少しでも負担が減るのなら、それが一番いい。

……そう思う。

思う、のに。

胸の奥が、ほんの少しだけ静かに疼いた。

発作が起きれば、は自分を頼ってくれた。
苦しそうに名前を呼び、震える身体を預けてきた。
触れて、抱きしめて。

そんな時間がなくなることを、ほんの少しだけ寂しいと思ってしまった自分がいた。

相(……何考えてんだ)

薬で落ち着くなら、それが一番いい。

そう言い聞かせるように、相澤は静かに息を吐いた。
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