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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第41章 血塗られた救済、救われた命


空中で激突する緑谷と治崎。
壊理の力の奔流を抱えながら、緑谷はワンフォーオール100%を振り絞り、ついに治崎を押し切った。

爆音とともに、治崎の身体が地へ叩きつけられる。

その瞬間を見届け、ナイトアイはかすかに息を呑んだ。

ナ「私は見た…。治崎が逃亡に成功し、緑谷が命を落とす。もまた、そうだった……。それが…私の見た変えようのない未来……。私は…見ていない。こんな…未来を…」

ゆっくりと目を細める。

ナ(変えられるというのか…未来は)

そして静かに、確かに微笑んだ。

___________

一方その頃。
蛙水はを抱えたまま通形のもとへ向かった。

そこには、警察、天喰、そして相澤がいた。

天「っ!!さん!!」

天喰が駆け寄り、蛙水から血まみれのを受け取る。

通「…さん…」

通形も満身創痍の体で、震える手を伸ばした。

蛙水は息を整えながら説明する。

蛙「なぜか傷口は塞がっているの。意識はないけれど、息もあるし弱いけれど脈も安定してるわ」

相(…無事…なのか………)

すぐに駆け寄れないのがもどかしい。

通「よかった……」

リューキュウの広い背に全員が乗り込み、地上へ向かう。

__________

地上では、麗日が治崎を押さえていた。
緑谷は壊理を背負ったまま、肩で大きく息をしている。

壊理の個性が暴走し始め、緑谷の体が淡く光る。

相澤の視線で個性を消す。
途端、壊理の体から力が抜け、そのまま緑谷の背で気を失った。

そのとき。
ぴくり、と治崎の指が動いた。

治「…………最後に……もう一度だけ……」

言葉は尻切れに途切れた。
けれど、その声に宿った熱だけは、妙に生々しく地面に残る。

麗(先生……?なに……?)

それ以上、治崎は何も言わない。

戦いは、静かに、終わりを迎えた。
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