第39章 苦しむ熱、寄り添う想い ※
この日、は1人職員室で夜まで残業していた。
(今日中にこれ終わらせたい…)
窓の外はすっかり暗くなっている。
パソコンの明かりがの顔を照らす。
カタカタとキーボードを打つ音が職員室に響いていた。
は画面と睨めっこをしながら必死に頭を動かしていた。
職員室のドアが空いたことなんて全く気づかなかった。
「んー…と、ここは…」
マ「よォ、まだ残ってンの?」
「っっ!!!」
ビクッとなってペンが落ちる。
マ「ごーめんごめん、驚かせちまった?」
声の方に顔を向けると、いつもとは違う、オフ姿のマイクがそこに居た。
いつも上げられている長い髪は後ろで括ってある。
Tシャツにジャージ、とてもラフな格好だった。
そのギャップに少しドキッとする。
「ひざしさん…、びっくりしました…」
びっくりしたせいなのか、マイクのギャップのせいなのか。
胸はドキドキと高鳴っている。
マ「無理すんなよー?」
「はい、これが終わったら帰ります!ありがとうございます。ところで、ひざしさんはどうしてここに?」
マ「あー、俺ァ忘れ物取りに来ただけよ。財布忘れちまってな」
マイクは自分の席に向い、あったあったと声をあげていた。
はパソコンに向き直し、また画面と睨めっこ。
マイクはゴソゴソと何かをしていたが、あまり気に止めなかった。
すると、突然横から手が伸びてきた。
マ「ん、これ飲みな」
手には温かいコーヒー。
そしてマイクの手にも同じものが。
「わぁ…ありがとうございます!」
ぱぁ!っと明るくなったの顔を見てマイクは満足そうに笑った。