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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第38章 溢れる力、受け継がれる愛 ※微


週末。

は、緑谷を迎えに1-Aの寮へと足を運んだ。

ちょうどその時、玄関から爆豪と轟が出てくる。

「2人とも、おはよう。今日は補講だね、頑張ってきてね!」

轟「あぁ」

柔らかく返すその声に、朝の光がふわりと差し込む。

爆「たりめーだ」

ぶっきらぼうな口調とは裏腹に、声色はどこか優しい。

「行ってらっしゃい」

2人の背中を見送る。

すると、寮の中から緑谷が慌てたように飛び出してくる。

緑「ちゃんおはよ!待たせちゃってごめんね…」

「おはよ出久!全然待ってないよ!じゃ、行こっか!」

2人は並んで寮を後にした。

その様子を、寮の中から覗いていた上鳴と峰田。

上「緑谷ずりぃ~…先生とお出かけとか反則だろ…」
峰「オイラの女神…。今日のおかず、どうしよ…」

それぞれの朝が、今日も始まる。

校門で通形と合流し、3人はナイトアイ事務所へ向かった。

雄英からおよそ1時間。
電車を乗り継ぎながら、休日の人混みをかき分けて進む。

押しつぶされそうになる中、通形は自然とを庇った。
ドアに背中を預け、を守るように立つ。
その胸板がすぐ目の前にある。

通「…大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
通「さんって、強いのに…こういう時はちゃんと女の子なんですよね。守ってあげたくなります」

「っ……」

不意に近づく声。息が触れそうな距離に、胸が高鳴る。

通「俺よりずっと強いのに……それでも、さんを守れるくらい、もっと強くなりたいんです」
「ミリオには未来さんがついてるもん。きっと誰よりも強くて、かっこいいヒーローになれるよ」

通形の言葉の端に滲む想い。
相澤、爆豪、轟――そして今、通形。

みんな想っている。
けれど、想い方はそれぞれ違う。

緑(僕だって……)

静かに握られた拳が、小さく震えた。
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