第37章 導きの先、繋がる道
あぁ、こういうところだ。
は少しの変化にもすぐ気付く。
こういうところが、人の心を掴む。
愛される理由だ。
必ず、守ってやりたい。
その笑顔を失いたくない。
オ「大丈夫さ!緑谷少年のこと、よろしく頼んだよ」
「疲れたらいつでも言ってくださいね?出久はきっと大丈夫ですよ。この週末に、ミリオと出久連れて未来さんのところへ行ってきますね!」
オ「ありがとう」
緑「頑張ります!!!!」
眩しいほどの笑顔で拳を握る緑谷。
その姿に、は優しく目を細めて微笑んだ。
まるで“希望”そのものを見ているように。
教室を出ていく3人の背中を見送りながら、オールマイトは小さく息をついた。
オ(あぁ…次の時代は、もう歩き出しているんだな)
彼女の笑顔が光となり、少年の瞳が炎を宿す。
その光と炎が、これからの未来を照らすのだろう。
オ(くんがいる限り、きっと彼らは――)
窓の外を見上げると、夕焼けが静かに校舎を染めていた。
穏やかな風がカーテンを揺らし、遠くから生徒たちの笑い声が聞こえる。
オ「…行ってこい、緑谷少年。君なら大丈夫だ」
オールマイトの呟きは、柔らかな風に溶けて消えていった。
ゆっくりと拳を握る。
自分が背負ってきたものを、今度は彼らが受け継いでいく。
その事実に、ほんの少しの寂しさと、確かな誇りが胸に灯る。
オ(くん、どうか彼らを導いてくれ…。君の光があれば、どんな闇も越えられるはずだ)
窓の向こう、橙に染まる空を見上げながら、オールマイトは静かに笑った。
それはまるで、次の英雄たちへのエールのように。