第37章 導きの先、繋がる道
そしてこの日、爆豪より1日早く緑谷がA組に戻ってきた。
久々の教室は、緑谷を囲む笑顔と声で少しだけ明るくなっていた。
その光景を見て、はそっと目を細める。
相「全員席に着け」
相澤の低い声が響くと、すぐに生徒たちは静まり返った。
相「おはよう。じゃあ緑谷も戻ったところで、本格的にインターンの話をしていこう」
は、教室の前方にあるひとつの空席に目をやる。
相澤がちらりと視線を送り、短く告げた。
相「入っておいで」
ドアが開き、3人の上級生が姿を現す。
現・雄英生の頂点。
通称──“ビッグ3”。
生徒たちの背筋がピンと伸びた。
校内で最もプロヒーローに近い存在たち。
彼らの登場に、教室の空気が一瞬で変わる。
「じゃあ3人とも、自己紹介お願い!環から!」
天「…………」
天喰はグッと生徒たちを睨みつけ、硬直させた。
天「だめだ…さん…。じゃがいもだと思って臨んでも頭部以外が人間のまま…依然人間にしか見えない…」
そして最後は後ろを振り向き、帰りたい…と漏らした。
「ありゃ…」
生徒たちはぽかんとしたまま固まる。
波「天喰くん!そういうのノミの心臓って言うんだって!ねー、人間なのにね、不思議!!」
その空気を破るように、明るい声が弾んだ。
波「彼はノミの天喰環。それで私が波動ねじれ!今日はインターンについてちゃんに頼まれて来ました!けどしかし…」
そのまま波動は矢継ぎ早に質問を放ち始めた。
障子のマスクについて、轟のやけど、芦戸の角、峰田の頭。
そのピュアで遠慮のない質問に、教室中が笑いに包まれる。
ただ一人を除いて。
相「合理性に欠くね……」
通形を睨みつけた。
通「イレイザーヘッド!安心してください!大トリは俺なんだよね!」
焦りながらも、通形ミリオは満面の笑みで前に立った。