第36章 反応する力、愛の鼓動
校「愛しいと思う気持ち…愛…だね」
オ「緑谷少年も、くんに恋をする人の内の一人です。彼もまた、爆豪少年や轟少年のように、幼少期から好意を抱いていた。なので、そういう気持ちは自然でもあります。が、オールフォーワンの発言が気になる」
オールマイトはタルタロスでの会話を思い出す。
--------「彩香を中心に、世界は少しずつ形を変え始めている。彼女の存在そのものが、均衡を揺らしているんだ。……“愛”という、最も醜い力によってね」
オ(奴は何を…何を狙っている…?愛がなんだというのだ…?)
校「オールフォーワンの発言がどういう意味なのか…真意はわからない…。だがこれだけは確かだ。私たちは彼女を、生徒たちを巨悪から守らなければならない」
オ「もちろんです」
校「それか…緑谷くんとくんを一度…引き合わせてみようか……例えば、くんの発作のタイミングとか」
オ「校長…それは…っ!!」
校「わかってるさ…。リスクが大きすぎる。だが試してみる価値はあると思っている…もちろんくんが許可してくれれば、だけどね」
オ「………何か糸口が…掴めますかね」
校「それは、わからないのさ…」
オ「もう少し…様子を見てからにしましょう」
校「そうだね…慎重にいこう」
オールフォーワンの発言は一体何なのか。愛とは何なのか。
今はまだ、はっきりとわからない。
だが確実に、少しずつ、の中で変化は生まれていた。
"愛"という、最も大きな感情によって。
物語は大きく動いている。