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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第35章 ぶつかる本音、譲れない想い


静かな夜が、始まった。
だが、その同じ夜。
校舎の裏では、別の“衝突”が起きていた。

爆豪は緑谷をグラウンドβに呼び出した。
夜風が、ふたりの間を冷たく抜ける。
灯りの届かない暗がりの中、爆豪と緑谷の影だけが揺れていた。

爆「ずっと考えてた」

爆豪は前から考えていた、緑谷の個性についての話を始めた。

爆「オールマイトからもらったんだろ、その力」

緑「っ!!」

沈黙の中、虫の声が遠くに響く。
緑谷の喉が、わずかに鳴った。

爆「否定しねぇってこたぁそういうことだなクソが」

緑谷も爆豪も、オールマイトに憧れた。
2人の原点は間違いなくオールマイト。

爆「ずっと石ころだって思ってたやつがさ、知らん間に憧れた人間に認められて…だからよ………戦えや」

爆豪の目には決意が宿っている。

爆「ここで、今」

緑谷は戸惑いながらそれを拒否する。

緑「今じゃなきゃだめな理由もないでしょ?」

爆「ガチでやると止められんだろうが…」

小さな声でボソッと呟いた。

爆「てめぇの何がオールマイトにそこまでさせたのか、確かめさせろ」

緑「………かっちゃん」

こうして、2人の喧嘩は幕を開けた。
一方的な爆豪の攻撃が続き、緑谷はただ避けるだけになっていた。
土煙と焦げた匂いが夜気を満たしていく。

この騒動は担任、相澤の元まですぐに届いた。

爆(同じ人に憧れたのに…)

例えオールマイトに褒められたとしても。

爆(なんで……なんで…)

緑谷は受け止めるだけだった。
一方的な喧嘩。

爆「戦えよ…何なんだよ!何で…何でずっと後ろにいたやつの背中を追うようになっちまった…クソ雑魚のてめぇが力をつけて、オールマイトに認められて強くなってんのに…、なのになんで…なんで俺は…俺は…」

苦しい爆豪の言葉。
脳裏には憧れたオールマイト、そして大好きな。

爆「も守れねぇで…逆に守られて…そのせいで連れ去られて…俺は…オールマイトを終わらせちまってんだ?」

緑「!」

爆「俺が強くて、あの時連れ去られそうにならなきゃ…を守れてさえすりゃあ…あんなことになってなかった」

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