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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第31章 出会った男、不穏な気配


やがてナイトアイはゆっくり腕を離した。
手が、名残惜しそうにの肩に残る。

ナ「…もう奴には関わるな。約束してくれ」

「…はい」

ナイトアイの声には、いつもの冷静さよりも少しだけ熱があった。
その真剣さに、は素直に頷いた。

ナ「…さて、話を戻そう。今日は先生としてここに来たんだったね」

ようやくナイトアイの表情が和らぐ。

「はい!ミリオのことで」

は先日の授業で初めて会った通形のことを思い出していた。

通形の動きを見れば、どれだけ努力したのかがよく分かった。
努力の積み重ねが、動きひとつひとつに宿っている。

そしてその通形を、ナイトアイが鍛えたと聞いて居ても立ってもいられなかったのだ。

ナイトアイは目を細め、わずかに笑った。

ナ「彼は本当によくやっている。もう一年になるが、成長が著しいよ。今やプロ顔負けの動きだ」

「本当、相当努力したんですねミリオは」

ナイトアイは満足そうに頷く。

ナ「あぁ。ミリオはきっと、次の世代の希望になるだろう」

「そうですね!」

互いに微笑みを交わす。
その穏やかな空気が、雨上がりの静けさのように心地よかった。

だが次の瞬間、ナイトアイの目が再び真剣な色を帯びる。

ナ「話は少し戻って…、治崎の件だが」

の肩が小さく揺れた。

ナ「今色々捜査中ではあるが…もし何かあれば、プロヒーローたちに応援を要請することになる。関わるなとは言ったが…、そうなればもちろんもだ」

「はい」

ナ「その時は、頼んだぞ」

「もちろんです」

それからもう少しだけ話をして、は立ち上がった。

「今日はありがとうございました。会えて本当によかったです!」

ナ「私もだ」

静かに手を伸ばし、の頭を撫でる。
その仕草に懐かしさが滲んでいた。

ナ(本当に…立派になったな)

は小さく笑って会釈し、扉の向こうへ。
雨上がりの光が差し込む中、静かに事務所を後にした。
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