第29章 静かな熱、寄り添う心 ※
相澤の電話から1時間ほどが過ぎた。
のスマホが震え、画面には「消太さん」の文字。
轟「……もしもし」
相「轟!はどうだ!?」
なんだか相澤が焦っているように感じた。
轟「薬飲ませて…そしたら寝ました。睡眠薬ですか?」
相「まだ起きてないんだな!?」
轟「…そろそろ着くんじゃないんですか?」
相「まだ薬はあったか!?」
轟「いや…1つだけでしたけど」
相「くそっ……」
轟「なんなんですか?」
相「……ヴィランによる人身事故で通行止め食らってんだ」
轟「…………睡眠薬の効果時間は1時間ってとこですか。だったらそろそろ起きる。もしが起きたら」
相「………だめだ」
轟「これ以上見てられねぇ。それに…もう十分我慢しました。俺も我慢の限界です。だめって言われてものためなら俺はなんでもします」
通話を無理やり切る。
轟はゆっくりとの頬に触れた。
熱い。
呼吸も浅い。
轟「……」
その指先がわずかに震えた。
数分後、がゆっくりと目を開ける。
「ん……しょう、と?」
轟「あぁ。大丈夫か?」
まだ息が荒く、顔も青白い。
轟はそっとの頬を撫でながら、必死に冷静さを保とうとした。
「んっ…」
轟「っ…」
は相澤のことを聞いた。
轟「…通行止めでまだ来れねぇって」
「……っ」
無理やり眠って衝動を止めていたせいで、以前の倍の衝動がを襲う。
我慢の限界はとうに越していた。
轟はの手を強く握った。
轟「……、俺が、居る。相澤先生じゃなくて、俺じゃ…だめか?」
「っ……」
何も言えない。
体はあの快感を欲している。
「ぅ…しょ、と………はぁっ」
轟「俺を、頼れ」
熱い、真剣な眼差し。
その綺麗なオッドアイに捕らわれたら最後。