第24章 歪められた身体、蝕む熱
サイレンを鳴らしながら、を乗せた救急車は近くの病院へと運ばれた。
目立った外傷は特にないが、念の為検査をする。
は病室のベッドに横たわっていた。
呼吸と心拍を知らせる電子音だけが、静かに刻まれている。
毛布に包まれ、意識はまだ朦朧としているが、命の灯は確かにそこにあった。
そのとき、ドアが勢いよく開く。
バタバタと足音を立て、スーツ姿の相澤が駆け込んできた。
相「っ……!」
普段の冷静な姿は影もなく、心配と焦りに押し潰されそうな表情でベッドまで駆け寄る。
顔を覗き込む。
相「しっかりしろ……っ、目を開けろ……っ……!」
微かに意識を取り戻したが、かすれた声で小さく微笑む。
「しょ、うた……さ」
相澤は思わず胸に抱き寄せる。
相「……っ、………」
相澤の腕には、怒りと焦燥、そして守り抜く決意の熱がまだ冷めずに残っていた。
「はぁっ…、消太さんっ…」
の様子がおかしい。
相「どうした!?どこか痛いのか!?」
「あ、つ…いっ…」
相「暑いのか!?今冷やすものを…!」
は相澤の手をぎゅっと握った。
「キス…、し、て…っ」
相「はっ…?」
予想外の言葉に相澤は目を丸くする。
「ごめ…なさ…っ」
この衝動は、なんだろう。
身体の奥底から疼くような、熱。
相澤を求めてしまう。
今すぐ、触れて、確かめたくて。
ドロドロに溶かして欲しい。
抑えていた感情が、安心と共に一気に溶け出していく。
わかってる。
おかしなことを言ってるって。
でも、今だけは。
は相澤を、真っ直ぐに求めた。