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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第20章 奪われた手、攫われた光


そしてついに林間合宿当日。

朝の校庭、合宿用バスが2台並ぶ。
荷物を積み終えた生徒たちはテンション最高潮。

上「席決めしようぜー!」
芦「先生の隣は誰〜!?♡」
耳「これ、争奪戦確定じゃん!」

じゃんけん、くじ、果ては謎の早押し大会まで始まる。
は置いてけぼりだった。
その結果、

爆「ハッ!!の隣は俺だ!」
上「で、出たぁぁ爆豪の圧勝!」
芦「先生大丈夫かな!?」

そう言ってバスに乗り、言われるがまま爆豪の隣に腰掛ける。

バスのドアが開き、相澤が乗り込んできた。
無表情のまま、しかし目線だけがの座席を捉えた。

相「…おい、。どこに座ってる」

の隣には爆豪。

爆「さっき厳正な抽選で俺って決まったんだよ」

相澤は小さくため息をつき、肩をすくめた。

相「はぁ…は俺の隣だ。まだ打ち合わせとか色々あるからな」

爆「はァ!?今さら何言ってんだよ!!」

上「お、俺の隣…!!」
耳「な、なんかこっちが照れる…!」
芦「やばい!♡」
緑「ま、まぁまぁまぁ!!落ち着いて!!!」

相「お前らが勝手に決めたんだろ、元々決まってたことだ」

相澤は無言のまま、の方へ歩み寄る。
そのまま当然のように、の手首を軽く掴むと前の席まで連れていった。
残された爆豪は、盛大に舌打ちして窓の外をにらむ。

相「…生徒が緩む。それに打ち合わせもまだある」

爆豪は、奥歯を噛みしめた。

爆(ったく、どの口が言ってんだよ…。どう見たって、あの顔は職務じゃねぇだろ…てめぇが嫉妬してんの、丸わかりなんだよ。クソ教師が)

だが、それ以上は言葉にせず、拳を膝の上でぐっと握りしめる。
ちらりと前の席に座るを見ると、笑って話すその横顔にまた胸の奥がざらついた。

狭いバスの中。
生徒たちはひそひそと囁き合う。

「絶対嫉妬だって」
「先生、耳まで赤かった…!」

相「はぁ…うるさいぞお前ら」

にやにやとする生徒、少しだけ複雑な表情を浮かべる生徒。
バスの中には、林間合宿へ向かうはずの空気とは違う、どこか甘くて、くすぐったいざわめきが満ちていた。

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