第18章 英雄の物語、嵐の前の静寂 ※微
林間合宿が始まる前の休日。
少し前に、アメリカ時代の知り合いであるデヴィットから招待状が届いていた。
その招待状を持ってある夢の島へと向かう。
燦々とした陽射しに、青く広がる海。
巨大な科学都市「I・アイランド」を乗せたその人工島が、海の上に浮かんでいた。
空港からの特別送迎船で向かうは、波に揺られるリズムを感じながら、ふっと目を細める。
アメリカの空気。
英語の看板。
懐かしい音楽。
(…帰ってきた、って感覚に近いのかな)
10代後半をアメリカで過ごしたにとって、この島は単なる“ヒーロー科学の中心地”というだけではない。
古い友人との再会、そして自身の過去と今を繋ぐ場所だった。
「先生、お迎えに上がりました」
声をかけてきたのは、島のスタッフ。
案内されるまま、車に乗り込み、静かに走る景色を眺める。
ガラスの塔。
巨大な研究施設。
(……少し、緊張するな)
降車口で待っていたのは、懐かしい笑顔だった。
デ「、おかえり」
メ「ー!!!!!」
「…メリッサ!デヴィットさん!ただいま!!!」
嬉しさのあまり、2人の胸に飛び込んだ。
デ「立派になったな。すっかりヒーローの顔じゃないか」
メ「また可愛くなったんじゃない?」
懐かしい再会に、心が踊る。
「デヴィットさん、お招きありがとうございます。会えて、嬉しいです!メリッサも!久しぶりに会えて本当に嬉しい!」
デ「今日はゆっくりメリッサと遊んでやってくれ。夜のパーティも、楽しみにしてるよ」
メ「やったー!!行こう行こう!」
手を引かれて島を案内される。
するとメリッサが突然、
メ「あ!!!!」
走っていってしまった。