第12章 期末テスト
その日からの勉強漬けの日々が始まった。
八百万や他のクラスメイトに教えるから一緒に勉強しようと言われたが、そのレベルまで行っていないは断り1人勉強することを選んだ。
「…よし、多分小学生の内容は大丈夫そうかな」
は放課後図書室に通うようになった。
そしての手元には、初めて相澤と補修した時とは比べ物にならないほど丸がついたプリントが並んでいた。
「次は中学レベルからか…時間やばそ…」
(でも…取り戻すなら…ここからやり直すならこれくらいのことは、しないとね)
はそう心の中で呟くと机に向かった。
それから4時間ほど経った頃だろうか。
相澤がやってきて声をかけた。
相「おい」
集中していたはそれに気づかず、驚いて肩を揺らした。
「え!?あ、先生…」
相「もう遅いし、日も落ちたぞ。そろそろ帰れ」
は辺りを見回すと、外はすっかり暗くなっていた。
「こんな時間経ってたんだ…あ、でもあとここだけやりたくて…」
相「そうか。じゃあとっととやっちまえ」
すると相澤は向かいの椅子を引いて座ると、腕を組んで目を閉じた。
「…はい」
(待っててくれるんだ…やっぱり優しいな、先生は)
15分ほどすると、は問題を解き終わった。
道具を片付ける音に相澤が目を開ける。
相「終わったか」
「はい」
相「帰るぞ」
「…はい」
の顔には少し微笑みが浮かんだ。