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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編**」


「も美味しいお肉、食べたいよねぇ?」


(えっ、私!?)


なんて答えれば……
でも、ここでの正解は一つしかない気がする。



「あ、……は、はい。食べたい……です」



私が恐る恐る頷くと、先生は「ほらね!」と勝ち誇った顔をした。



「制限時間は二時間! 終わらなかったら、今日の夕飯はカップ麺ね!」



その瞬間、野薔薇ちゃんの目が変わった。



「……やるわよ」

「えっ、釘崎?」

「二時間で終わらせて、高い肉食い尽くしてやるのよ!! さっさと動け虎杖!!」

「お、おう! 分かった! 伏黒も雑巾濡らしてこい!」



現金すぎる二人が猛ダッシュで散っていく。


パンダ先輩たちも「まあ、やるか〜」と苦笑しながら動き始めた。
その場に残されたのは、私と、やれやれと頭を抱える伏黒くんだけ。



「……結局、あの人の思い通りか」



伏黒くんがボソッと呟く。
私は苦笑いしかできなかった。



「恵も素直じゃないなぁ。心の中じゃ『皆でバーベキューも悪くない』って思ってるくせに」



先生が伏黒くんの肩を組んで茶化す。
伏黒くんは仏頂面のまま、先生の手を払いのけた。



「……掃除、してきます」



そう言って伏黒くんは、雑巾を持って歩き出した。



「んじゃ、頼んだよ~」



先生はひらひらと手を振って見送る。
ふと気づくと、玄関に残っているのは私と先生だけになっていた。


(……っ)


急にさっきバスの中で手を繋いでいた感触が、手のひらに蘇る。
一昨日のことも。
二人きりだと、途端に意識してしまう。


(なにかしなきゃ。動かなきゃ……!)


この沈黙に耐えきれなくて、



「わ、私も掃除行ってきます!!」

「え? あ、うん」



雑巾を掴んで、廊下を走った。
先生に見られてると思ったら、背中が熱い。
逃げるみたいにして、みんなのいる方へと急いだ。
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