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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


「お、おばあちゃんっ!? な、なんで、なにこれっ!?!?」

「何って、コンドームよ。最近のはパッケージが可愛いのねぇ~」

「か、可愛いとかじゃないし!! なんでこんなの持ってるの!?!?」

「女の子だって、ちゃんと備えは必要でしょ? いざというときに男に任せっきりなんてダメよ。自分の身は自分で守らなきゃ」

「いや、いやいやいやっ、そういうことじゃなくてっ……!」

「昔から言うじゃない。転ばぬ先の杖、ってね?」



おばあちゃんは、真顔で何を言ってるの?
実家に帰っただけなのに、どうして性教育の話をされなきゃいけないのよ!
恥ずかしすぎて、顔を覆いたくなる。



「……ほんと、やめてよ。そういうの……」



なんとか抗議の声をしぼり出すと、おばあちゃんはニヤッと笑って言った。



「ふふん、でもね。言っとくけど、おばあちゃんは“彼氏いない”とは思ってないからね」

「……っ」



なんて、鋭い勘。
でも、付き合っている人が担任の先生で。
しかも、“現代最強の呪術師”なんて言ったらどうなるんだろう。



「で、どうなの? 使う予定、ありそう?」

「ない! っていうか、言わせないでよ!!」



なんか、頭痛くなってきた。
……もう、話題変えよう。



「ねえ、おばあちゃん」



湯のみを置いて、気持ちを整える。



「今日は、私ここに泊まるから」



すると、おばあちゃんは手にしていたお煎餅をぽきっと割って、ふわっと笑った。



「大丈夫よ? ひとりでも」

「でも、一応、頭打ったんだよね」

「まぁ、軽くね」

「“軽く”って……っ、病院の先生も言ってたでしょ、数日はめまいとか起こるかもしれないって」

「そうだけど。でも、学校大丈夫なの?」

「今、ちょど夏休み中だし。学校にはもう伝えてあるから」



私はおばあちゃんの目をまっすぐ見て、少しだけ語気を強くした。



「だから……こんなときくらい、私を頼って」



その言葉に、おばあちゃんは一瞬だけ目を細め、
ゆっくりとうなずいた。



「……ありがと、。今日は大人しくしてるよ」



私は、「うん」とだけ頷いた。
そのひとことに、いろんな気持ちを詰め込んで。



「じゃあ、晩ごはん――」



何にしようかと口にしかけた、そのときだった。
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