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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第4章 「触れてはいけない花」


はしばらく立ち尽くしたまま、扉の取っ手に手を伸ばすこともできずにいた。


(……会いたい、なんて……)


自分の中から溢れてきたその言葉に、はそっと唇を噛んだ。


――そのとき


廊下の静寂に、靴音が混じった。


(……だ、誰か来る)


足音はまっすぐ、この執務室へ向かっている。


(どうしよ……)


こんなところで立ち尽くしている理由を、どう説明すればいい?
は息を呑み、来た道を駆け足で引き返した。
視界の端で、廊下の角が迫る。


――角を曲がると同時に、後方に近づいてくる気配が強まった。











帰ってきた五条が廊下の奥から現れる。
その視界の端に、ちょうど角を曲がって消えていくの後ろ姿が映った。


(……ん、?)


こんな時間に、ここで?
首をかしげながらも、なぜか胸の奥がざわつく。


呼び止めようとしたが、やめた。
かける言葉が浮かばなかったからだ。



「こんな時間にどうしたんだか」



そう自分にだけ聞こえるくらいの声でぼやく。
だが、さっき見えた小さな背中が、なぜか頭から離れなかった。
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