第3章 〈一般人編┃10話完結〉子供時代
〈第2章 │09/10話〉【09 同気相求】1/2P
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どれだけ考えても疑問すぎたので『当人を見ればなにか分かるかも!』と、その隠れ家に足を踏み入れた。
この場所は子供達が時々遊んでいる結構しっかりした廃屋で、町の子供なら誰でも知っている特に危険性もないところ。毛布やタオル類もたくさん持ち込んでいるから[ケガをして人に知られたくない]場合でも、数日なら問題なくかくまえるだろう。
ギィ──ッッ!!
「こんにちはー……」
扉を開くと音がする。
食料と薬品を持って私とお兄ちゃん達が踏み込むと──そこに手紙が一通あるだけで、トレーボルだと思われる人物は影も形もなかった。
血痕などの痕跡もない。
「え?いないよ?」
「ホントにいたの兄さん?」
私とロシーお兄ちゃんに疑惑の目を向けられた当の兄は強めの口調で返答をする。
「いたんだよ!!ハナ水垂らしてるヤロウが!ホラこの手紙!おれ宛だろ!?」
「確かに……」「悪ィ、そうだよな」
(そんな表現なの[トレーボル]だよね。でも彼の人ならますます意味が分からない。なんで《イトイトの実》だけ置いていったのかな?)
手紙を読んでいるドフィお兄ちゃんをのぞくと中身を見せてくれた。そこには一言だけ書いてある。
〈また会おう〉
(え───────?)
そもそも[ドフラミンゴが原作]で最初に出会う、のちの[ドンキホーテ海賊団]の最高幹部の四人はどの人も性格よくない感じで、そこがまさに[ドフラミンゴ]と[ロシナンテ]の運命の大きな分かれ目だと思っていた。
(だもんでトレーボルがこんな[いい人]なことにメチャクチャ違和感なんだけれど……)