第3章 〈一般人編┃10話完結〉子供時代
〈第2章 │06/10話〉【06 原作と現実】2/2P
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静かに帰ってリビングに行くと、今日も私の機嫌を取ろうと笑顔で話しかけて来るお兄ちゃん達がいた。その彼らをいつものように無視をして窓際に座って外を見ながら口を開く。
「おにいちゃん……」
「!?」「!?」
「………なかなおり、したい?……」
つぶやくと、首が取れそうなくらいにうなづいてくるロシーお兄ちゃんと、こちらのを見てかすかにうなづいたドフィお兄ちゃん。
「もう、かってにあんなことしないのをやくそくしてくれるなら、こんかいはゆるす」
「する……やくそくする……!!」
「おれもしてやるよ。お姫さま?」
「うん。わかった」
仲直りした私達を見て、パパとママはホッとしているのがよく分かる感じだった。
(本当、こんなことをしてた場合ではないのは山々なんだけれど、不幸中の幸いは、お兄ちゃん達が協力してる姿が見れたことかな)
私、三歳
ロシー兄、六歳
ドフィ兄、八歳
織田先生の[原作]で描かれたのは──[逃亡生活中に母親が亡くなり、二年後にヒドイ拷問にあって、ドフラミンゴが覇王色の覇気を覚醒させる。のちの[ドンキホーテ海賊団の最高幹部]達の支援で、父親をロシナンテの目の前で殺害するに至り、モロモロの過程でドフラミンゴの『人間への恨み』とロシナンテの『兄への恨み』か生まれる……]というお話。
(とりあえず、ママは死にそうにないし、逃亡生活でも[人間らしく]生きられる手配はしてるから………大丈夫だよね?あの事件が起きるまではドフィお兄ちゃんだってパパのこと、わりと好きだったみたいだし、パパも『ドフィとロシナンテ』って呼ぶシーンがあるから……)
「だいじょうぶだいじょうぶ…」
(絶対、幸せにしてあげるからね!)
改めて気合いを入れるように拳をにぎった。
加筆日〔2024,05,26〕