第3章 〈一般人編┃10話完結〉子供時代
〈第2章 │05/10話〉【05 誇大妄想】2/2P
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バタ───────ンッッ!!!!
「兄上!!!」
「ロシー、『兄さん』だろ?」
「そんなのじゃねェんだよ!!いま……い…いま………シャラーラになにした!?」
「キスだけど?」
「あ────────ッ!!」
真っ赤な顔で部屋に突入して来たロシーお兄ちゃんは、顔面蒼白に変わって目を押さえながら天を仰いでいる。
「なんだようるせェな。うらやましいならお前もしたらいいだろうが?」
「そういうもんだいじゃねェ……え、シャラいいのか」
二人に見つめられる半泣きの私。
(どうしてそこで私に選択を求めるの?困るんだけど。そもそもドフラミンゴだって許してないし。この兄達はなに考えてんだ、三歳児に)
なので二人の兄をにらんで走り去る。
「おにいちゃんたちのバカッ──!!」
行き先はパパとママの寝室だ。
(絶対許さないっ!返せ!!ファーストキス)
めずらしく心底怒っている私に、パパ達は言われる通りにしてくれたのだが、真相は聞けないでいる。雰囲気や表情で恐らく兄妹ゲンカの類いだとは分かっているとは思う。ならばこそすぐに聞くことはできないご様子。
以後の私は部屋もパパ達の寝室に移って、徹底的に兄達を無視した。
それが半年。
(分かってる。分かっているの。原作を変えるならこんなことで意地を張ったり、感情的になっていてはダメだって……でも!!)
たかが[キス]と思うなかれ。これは『キスしたい』と思っているのが問題だ。
執筆日〔2024,05,25〕