第2章 〈天竜人編┃10話完結〉子供時代
〈第1章 ┃08/10話〉【08 父との邂逅】1/2P
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娘から言われた言葉に『心外だ』と青冷めた父上は、心持ち小さな声で私に返す。
「………全くそんなつもりはないえ」
(自分の考えや正義感、なにかに酔っている感じでは特にはなさそうだから話を続けても大丈夫かな。それにしてもこの人、ドフラミンゴも言っていたけれど、良くも悪くもコラさんに似ている気がする)
なので、思うことを言ってみた。
「かんがえやおもいのしゅるいじゃなくて、それのもちかたや、やりかたをいってるのでアマス。どんなりっぱなことをしていてもけっきょくは『じぶんがおもったことをじぶんかってにする』………そのけいいでほかのひとがどうおもうか、どうなるのかをこうりょしてない。だからほかの[天竜人]とかわらないといったのでアマスよ」
「それは……確かにそうだえ。わちしは…あんな風にはなりたくないばっかりに、対局を見れずに己を過信していたのだな………しかも、母上が賛同してくれたから、みんなもそうだと、確かめずに思い込んでいたんだえ」
「ありがとうございます……」
「分かった!これからはそういうところもちゃんと顧みて考えるから、また気になるようなことがあれば言って欲しいえ」
「はい!わちしのはなしでよろしければ!ではおことばにあまえてさっそく………このけんはあにうえたちにも、はなしたほうがいいとおもいアマス。もちものとかこころのじゅんびはひつようアマスよ!あとかぞくかいぎ、これはすごくだいじ!」
「フムフム……確かに確かに…」
マジメなことを言ってるとは言え、年齢的にありえないレベルの内容の話をつたない話し方でもちゃんと耳をかたむけてくれている。
幼児に毛が生えたくらいの超子供の言うことにも真摯に向き合ってくれるなんて、なんて優しい父親なんだろう。
(やっぱりこの人も死なせたくないし、ヒドイ目にも遭ってほしくないよ。ふつうに[生きてる未来]が見たい)