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ハツコイソウ【ゴーストハント/滝川法生】

第7章 血ぬられた迷宮


「外から測ったサイズだと長方形じゃないとおかしいもん、この部屋」

「げーーっ。またかよー」


実はこれで数回目の測量だった。
何回測ってもサイズが合わず、法生はげんなりとしている。


「ったく、勘弁してくれよなー何回目だよ。いこうぜ、ジョン。測り直しだ」

「ハイ」


誰もがおかしいと思っていた。
何度も測ったがサイズが外と中では合わず、法生とジョンはその度に測量し直しているのだ。


「……おかいしよね。こんなに何度も測り間違えたりするかな。最初のミスがわかってから気をつけてるのに」

「そうだよね。二回ずつ測ってるし……」

「でも、それでも合わないよね」


数分経った頃、法生達が戻ってきた。


「あ」

「どうだったー?」

「……外のサイズ、それで合ってるぜ」

「へ」

「また?」

「だってこの部屋どう見たって正方形じゃない。実際測った結果もほぼ正方形だし」

「けど外のサイズもおうてます。ちゃんと二度測りましたし」

「えー?じゃあこの壁、厚さが3メートルもあるってこと!?」

「分厚すぎない!?ていうか、そう見えないよね!?」

「でなきゃ、ずっと前の方で間違ってそのままズレてきてるんだ」


全員が首を傾げる。
厚さ3メートルもあるようには見えない壁、正方形に見えるのに長方形になってしまう部屋。

おかしな場所である。
結衣は何となく気味の悪さを感じながら、壁を叩いた。


「……こういう可能性もあるんじゃないですか?隠し部屋」


安原の言葉に双子と法生は発狂しそうになる。


「嫌だー!!」

「勘弁してよ〜〜っ!」

「いっそ、壁を壊しちまえ!そーすりゃわかる」


壁を蹴ろうとする法生をジョンがなんとか止める。


「と!とりあえず、ここはおいといて先に進みましょ。どこでまちごうたか分かるかもしれませんし」

「そうですね」


そうして、結衣たちは違う部屋の測量をすることになったのだが……。


「……な、なんで測れば測るほどズレてくるのさ……」


全員はげんなりと座り込んでいた。


「結構、家の中央部分ですよねここ。……おもしろいな」

「……なーにがー?」

「気づきません?内側にいくほど妙な部屋が増えてるんですよ。この前の部屋なんか窓を開けたら壁になってたでしょ」
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