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ハツコイソウ【ゴーストハント/滝川法生】

第7章 血ぬられた迷宮


ならば何故水音がするのだろうか。
結衣は気になり始めて眠気が飛んでしまうのに気付く。
すると隣で眠っているはずの麻衣が動いたのに気づいた。


「……麻衣?」

「結衣、なんか水音しない……?」

「麻衣も気付いた?蛇口しめたよね?」

「うん……」


二人は顔を見合ってから、洗面所に向かう。
暗い部屋の洗面所に向かうのは少し怖いと思い、双子はお互いの腕を掴みながら洗面所に向かった。

扉から覗いてみる。
蛇口から水が出ているような感じは見えないが、取り敢えず二人は入ってから蛇口をしめてみた。


「やっぱりしまってる……」

「おかしいなあ……」


では何処から水音がするのだろう。
そう思っていると、横からあの水音が聞こえてきた。
カーテンで仕切っている浴槽から聞こえてくるのだ。

二人はまた顔を見合わせた。
ゆっくりと浴槽へと向かうと、ほんのりと金臭いことに気付く。

浴槽からなにやら黒いような物が滴っている。
二人は心臓の音を強く鳴らしながらも、揃って勢いよくカーテンを開けた。


「っ……!!」


浴槽に大量の血と人が浮かんでいる。



そこで二人の目が覚めた。


「……ちょっと、あたんた達ね。も少しフツーに目ぇ覚ましなさいよ!」


双子を起こそうとした綾子が驚いた表情を浮かべている。
二人が揃って勢いよく目を開けたことに驚いたようで、眉を寄せながら文句を言っていた。
だが二人はなんとも言えず、ただ心臓が嫌な音をたてているのに気付く。


「……?結衣、麻衣?」

「……うん……おはよ……」

「おはよ……綾子」


結衣と麻衣はゆっくりも起き上がる。
未だに心臓が嫌な音を奏でていて、胸元をパジャマの上から抑えていた。


(いま、物凄い嫌な夢を見た……)


青白い表情のまま結衣は麻衣を見ると、麻衣も結衣を見ていた。


「麻衣……夢、見たよね?」

「見た……」


二人揃って同じ夢を見ていた。
例の夢なのだろうか……そう思いながらも、二人は綾子にせっつかれて急いで支度を済ませるのだった。





「……あれ?どっかで測量まちがってるよー」

「あ?」

「うそ。あ……ホントだー」


結衣は麻衣と法生、ジョンと安原と共に屋敷の部屋のサイズを測っていた。
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