第4章 放課後の呪者
もしかしたら、高橋さんはぼーさん目当てで来たのかもしれない。
辺りを見渡してから少し残念そうにしながら、机に置かれた依頼の紙を見て驚いた表情になる。
「うわっ。すごーい、これぜんぶ学校の事件?」
「そーでーす」
「昨日だけで集まった事件でーす」
「まったく。どーなってんのかねーこの学校は。タタリに幽霊に超能力でしょ」
ふと、高橋さんは気になる事を言った。
今、彼女は『超能力』と言った。
「あとUFOがくれば……」
「ちっ、ちょっと待った!超能力って?」
「その超能力ってなに!?」
高橋さんから話を聞いたあたし達は唖然とした。
そしてナルが丁度よく帰ってきたので、高橋さんにお願いして例の話をナルにも聞かせてもらった。
「カサイ・パニック?」
「そ。三年に笠井千秋さんていてね、超能力でスプーンを曲げちゃうの。夏休みおわってすぐのころだったかなあ。あっというまに校内の有名人よお。一部じゃスプーン曲げがはやっちゃうし、信じる派と信じない派で学校が真っ二つ。あんまり大騒ぎになっちゃったもんだから、笠井さん全校朝礼で吊るしあげられちゃって」
その笠井さんはとある先生に言われたらしい。
『ほんとうならこれを曲げてみけろ。できるか?え?できないだろ?』
その先生は車の鍵を彼女に渡したらしい。
どうせ曲げられないと思って。
「──で、みごとにクニャッ、っとね」
「曲げちゃったの!?」
「うそー!?」
「それからもー、たいへんよー。先生いっぱの集中攻撃!」
『そんなものインチキにきまってる!どいうつもりだ、人をバカにしたようなことばかりして』
「で、とうとう笠井さんキレちゃって先生に」
『呪い殺してやる』
その話を聞いたあたしは驚いてしまった。
超能力の話だけでも驚いたが、先生たちの攻撃の仕方やその笠井さんという子の発言にも。
「……でも、それからなんだよね。ヘンなことがおこるって話が出だしたの。ここだけの話、笠井さんの呪いじゃないかって」
高橋さんの話を聞いたナルは、笠井さんに会いに行くと言い出した。
笠井さんは生物部であり、生物準備室によくいると高橋さんが教えてくれた。
あたしと麻衣は、ナルについて生物準備室に向かう。
もちろん笠井さんに会うためにであるが、半分は不安で。