第29章 川品中央総合病院
安室(もう何年も前の話だし、そんな気にするようなことでもないと思って、素直に話したが…)
椛の様子を見て、1つ疑問に思った事を素直に聞いてみる安室。
安室「その椛さんのやきもちは、どちらに対してのやきもちですか?」
椛(えっ??)
我ながら少し大人げないと思いつつ…
少しへそを曲げてしまった感情を落ち着かせる為、外の景色に意識を持って行っていたが…
安室からの質問に少し疑問を抱き、運転中の彼に視線を戻す。
椛「…どちらとは?」
運転をしながら、横目でこちらの様子を伺っている彼と一瞬目が合った。
安室「僕か…ヒロか…」
椛(そう言われてみると…
どっちだろ…)
考え込んでいるのか。
答えあぐねているのか。
彼女からの回答は直ぐには来ない。
椛「…両方かな?」
安室「ほぉ〜
…中々貴方は欲張りですね。」
椛「いやいや!
だってそこ、そもそも同時期じゃないし!」
『それは流石に心外だ』とでも言う様に、安室からの返答にすかさずツッコミを入れる。
安室「ははっ!
少し意地悪が過ぎましたね。すみません。
…まぁ、合コンと言っても、萩原の奢りだったし。
それに結局は萩原の独壇場だったし。
僕はヒロと2人で、店の料理の話をしてたよ。」