第25章 コンフィデンシャルのその先に
降谷「…1番最初は組織からの回し者だと疑ったんだ。」
椛「えっ?私が?
黒の組織の方の?」
彼の立場からしてみれば周りにいる人物を疑う事は当然の事だし、疑われていた事はもちろん椛も認識していたが…
まさか黒の組織の方だったとは…
降谷「あぁ。」
椛「私、黒い服好きじゃないから着てないよ…」
どうやら彼女の中では『黒の組織=黒い服』のイメージの様だ。
降谷(まぁ、確かにベルモットは普段からよく黒い服を着てはいるが…。)
降谷「服装に関しては確かにそうだが…
俺をNOCと疑って監視に来てる組織の人間だと思った。」
椛「そうだったんだ…」
降谷「そのあとはFBIの仲間の1人だと思った。」
椛「うん、それはジョディと鉢合わせた時に、何となくそう思われてる気がしてた。」
降谷「そのうち他国の工作員の疑いは無くなり、結局日本の『警察側の人間』なのだろうなとは思ってはいたんだ。
ただそこから足がつかなくて…
そんな時、先日の事件が起きた。」
椛「うん…」
降谷「いくら協力者と言ったって、警察官ではない。
そんな人間が、危ないことにわざわざ首を突っ込むなんて危険すぎる。
だから出来れば、協力者から降りて欲しいと思ってる。」
椛「…」
彼の言葉に、流石に居た堪れなくなって、悲しい気持ちが湧き上がり、彼女はそのまま俯いた。
だが、彼の言うことも一理ある。
それはもちろん椛も理解していたが、『降りて欲しい』と実際目の前で言われると、流石に悲しくも悔しい気持ちが湧き上がる。