第42章 ポアロのギタリスト
そのまま先ほどの件について、持論を捲し立て始めた梓の話を、落ち着くまで聞いていた椛だった。
椛(守ってくれようとする所は嬉しいけど…
彼の『弱点』になるのはちょっと考えものだな…)
ポアロを出て空を見上げながら、そんな事を思う。
そんなちょっとした胸騒ぎが、現実にならない事を祈るばかりだが…
この時の胸に沸いた小さな胸騒ぎが現実になるのは…
それはまた少し先の話…
椛「博士どうですかね?
直りそうですか?」
博士「あぁ、綺麗に石が外れただけじゃからな。
前回の止めが甘かったんじゃな…
今回はよりしっかり止めつけよう!」
椛「お手数おかけしてすみません…
ありがとうございます。」
博士「いやいや、元々ワシの止めつけが弱かっただけじゃからな。
すぐ直せるわい。」
ポアロを出た椛が向かった先は、博士の家。
博士に作ってもらった探知機付きのピアスの石が、取れてしまったため、修理をお願いしに来ていた。