第42章 ポアロのギタリスト
椛(この子……)
思いの外、がっしりと握ってくる手の感触に、世良の人間性が伺える。
椛「世良ちゃんって、何か武術?
部活でスポーツやってるの?
運動神経すごく良さそうだね。」
世良「転校してきたばかりだし、特に部活はやってないけど、昔からジークンドーをやってるよ!」
椛「ジークンドー!?
カッコよっ!
女の子なのに凄いね!
なんでまたジークンドーを選んだの?」
世良「ジークンドー、日本じゃマイナーだと思うけど…
椛さんは分かるのか?」
椛「分かるよ?
知り合いにやってる人がいるし。」
世良「そうなのか!
嬉しいなぁ!
ジークンドーを始めたのは秀兄の影響なんだ!
すっごくカッコ良くてさ!
僕もあんなふうに強くなりたいと思って!!」
椛「しゅうにい??」
世良「あぁ、僕の歳の離れた兄さんで、名前は秀一って言うから
『秀兄』って僕は呼んでるんだ!」
椛「そうなんだね…
…妹からそんなふうに思われてるなんて、きっと素敵なお兄様なのね♪」
世良「ふふん♪」
椛の言葉に、分かりやすいぐらい嬉しそうにニカッと笑うと、先に席についた蘭と園子達について、テーブル席に座って行った。