第14章 明日
電話を切って彼らの元へと戻れば、映画の話しで盛り上がっていた。
ここ最近映画三昧の虎杖だからこそ、ついて行ける話題だった。
私は正直あまりついて行けてない。
「順平知ってる?夏油ね、ホラー苦手なんだよ」
「えっ意外!!すごい好きそうな顔してるのに」
「おい、虎杖。お前はすぐに人の弱点を晒してんじゃねえよ。あと、吉野お前もだ。ホラー好きそうな顔ってどんな顔だ」
どんだけ私ホラー得意そうって思われてんの。
そこまで驚くようなことでもないだろうが。
「夏油さんはどんなジャンルが好きなの?」
「えー、うーん……。好きなのは、ジ〇リとか……あとは感動するものとか、かなぁ」
「この前さ、夏油と一緒に"チョ〇レートドーナツ"観たんだけど、ずっと泣いてんの。俺ちょっと引いた」
「なんでだよ。不朽の名作だろうが」
「いやだって、隣でずっと鼻水垂れ流してたら引くだろ」
「垂れ流してねえわ。ちゃんとかんでたわ」
「えっと、二人ってそういう仲なの……?」
私達のやり取りを見ていた吉野が控えめにそう聞いてきた。
なんでそんなことを聞くんだろうと疑問が浮かんだが、先ほどのやり取りを思い出して、確かにこれは勘違いしてもおかしくない。