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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第26章 事変








均衡した攻防戦は徐々に真人に有利な方へと傾いていた。
構内に残っている人間を片っ端から変形させ、それを倒していればもともと少なかった呪力はもっと削られる。
私のサポートが逆に虎杖の邪魔になっていることは明白。
一度戦線離脱した方がいいのかもしれないが、今の虎杖を一人にさせたくなかった。
離脱しないためにも気力でなんとかこの場を凌いでいるがそれも時間の問題だ。

まだ残っている人間にこの場から逃げるよう指示をしようにも、この現状を説明する前に真人の手によって非術師たちは捕まる。
結果、不利な状態に陥った。
今も人間を捕まえた真人は、彼らを投げ飛ばしてくる。

「ぐっ……!!」

視界を奪われバランスを崩してしまった。
ヤバいと思った時には真人は私の目の前にいて、掌が私の顔面へと近づいてくる。
あ、これは真面目にもうだめかもしれない。
死を覚悟したと同時に。
真人の身体から針のようなものが飛び出し、アイツの身体を貫いた。
真人から感じるこの呪力を、私も虎杖もよく知っている。

「野薔薇……?」

なんで野薔薇の呪力が感じるんだ?
だってここに野薔薇はいなくて……。
いや、考えるのは後だ。
ここでこいつを仕留める。
野薔薇がくれたチャンスを無駄にするわけにはいかない。
どうやら野薔薇の攻撃は真人には有効なようで、アイツの動きは鈍いまま。

ありがとう、野薔薇。
虎杖を救ってくれて。
あいつを一人にしないでくれて、ありがとう。





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