第40章 未来編 ヒミツと秘密 ✢
「どうだ?スペインは。」
「聞いてくれるんだ、丸くなったじゃん?でもどーせ夢に全部聞いてるんでしょ?アンタから。」
「喋るとより可愛くねぇぞ。」
「試合も全部チェックしてる?夜更かししてリアタイで観てたりしてー。妹の未来のダンナさんだから気になるのかにゃ。」
「これ食ったら帰れよ。今日はクリスマスで他の客も多いんだからな。」
ショーケースに入ってたラスイチのショートケーキが、そのまま目の前に置かれた。
「クリーム増されてないけど。」
「ウチにクリーム追加制度はねぇ。」
「んなら、他のモン追加していい?」
ケーキの上に乗ったイチゴをパクリ。
イチゴが大好きなキミのコトも、こーやってペロッと食べちゃいたいな。
「このケーキを作ったシェフを呼んでくれたまえ♪」
作り笑いして俺にウソつくくらいだから、スマホで連絡取っても夢には誤魔化されそうだし。
隠れてコソコソなんかやられてるの…イヤだもん。
「……まだ大学だろな。最近忙しいみてぇだぞ、
ウチのシェフ。」
さっすが“にーちゃん”♪
夢はにーちゃんに、よく話すから。
それにさ、アンタが俺に素直に吐いた理由まで解っちゃったもんね。
“もう遅いから、迎えに行ってやれ”
ってコトなんだ。
「ごちそーさまー。」
「バロンドール奪われてんじゃねぇヘタクソ。」
お金をテーブルに置いて席を立ったら、にーちゃん語の“頑張れよ”メッセージ。
なんか馬狼みたい、ホントぶっきらぼうなヤツ♪
「とーぜんでしょ。今シーズンは俺だから♪」