第24章 番外編➀ 困惑
祖父母に見守られながら家を後にし駅に向かい始める
目的地は隣町にあるカフェ
もう少し遠くでもよかったらしいんだけど美味しそうなパフェがあったらしくメッセで写真をみるとそれがいいと満場一致
電車に乗っていくので歩いているのだけれど話は椿ちゃんの好きな人の話になっていた
[梅ったら無茶言うけど必ず褒めてくれて…]
[本当そういうとこ好きだわ♡]
[ふふ…素敵な人なんだね]
時折こうして梅宮さんの話を聞くけどその話をしている椿ちゃんの表情は恋する乙女そのものだ
好きでたまらない思いがひしひしと伝わるほど情熱が凄まじい
(椿ちゃんは…すごいな…)
率直に言うと羨ましいと思ってしまっている
椿ちゃんに嫉妬というわけではない ないのだが
人を好きになることは難易度が高く思えてしまう
私の場合は過去に色々な事を目の当たりにしてきたからか不信感が凄いからなんだろうけど
私にもそういった人ができるだろうか
不安に思っていたのかもしれない
それがどうやら椿ちゃんに伝わってしまったらしく
[なんだか惚気話になっちゃったわね…]
[ごめんなさいね…!]
思ったよりも暗い顔をしていたようで気を遣って謝ってくれる
椿ちゃんが悪いわけではないのに
誤解を解かねばとすぐさま訂正する
[え…!?そんな気にしてないよ…!]
[もっと聞いていたいくらいだし]
話が不愉快というわけではないしむしろ私でよければ話を聞きたいくらいだ
そう答えるとぱあっと嬉しそうな顔をしてくれて
[あら〜♡ったらありがと…!]
[………っあ、でね〜]
(あれ…?)
いつもだったらここで抱きついてきたりするはずなのに
そういえば今日も挨拶代わりのハグもない
(どうしたんだろう…たまたまかな…)
妙な違和感を抱きながら椿ちゃんの隣を歩くしかなかった