第1章 【僕にできること】
そこから先は理性のタガが外れたように、
お互いに夢中で相手の体を貪り合う。
『……んっ、はっ……ん、しょお……あっ……!』
俺の胸にしがみつき、
細い身体を大きく捩らせながら、
廉は必死に俺の熱を求めつづける……
『しょ、そこっ……あかん、んっ……』
『もう……だめやって、しょぉ……っ!』
拒絶するような言葉とは裏腹に、
その瞳は快楽の熱で甘く潤み、
トロトロに溶け落ちていた。
『……もう、ダメなの? やらしいね、れんは……』
耳元で低く囁き、意地悪く煽ってやれば──。
『気持ちぃ……っ、あっ……はぁっ……
気持ちよすぎておかし……なる……からっ!』
溢れ出る情欲を隠そうともせず、
全身で俺に全てを委ねてくるこの瞬間。
胸を焦がすほどの愛おしさがこみ上げ、
堪らなくなってその華奢な躯を強く強く抱きしめた。
「しょっ……しょぉっ……!
もう前戯なんか要らん……要らんからっ……!」
だらしなく蜜を零して。
こんなにも荒い吐息を漏らし、
必死な手つきで俺を求めて。
「おねがいっ……!はよ、奥……っ、
しょおでいっぱいにして……ぁっ!」
ヒートの熱に侵された躯は、
溢れ出る蜜でソファをを汚すほどに濡れそぼっている。
「もう、しょお以外……考えられんくしてやっ……」
すがりつくような瞳で俺を見つめ、
甘いフェロモンとともにそんな言葉をねだる廉。
やめてよ、、廉。
勘違いしそうになるから。
廉は、αだったら誰だっていいんでしょ?
ただ俺が、都合がいいってだけ……
ちゃんと、全部わかってるから、安心して。
お前のその熱も、欲も。
俺が全部、受け止めてやる。
お前が何も考えられなくなるくらい、
俺だけを求めてしまうくらいに。
だから今は、俺だけを見ていて―――
***
「俺ももう……挿れたい」
「んっ、んん……っ、はよ、きてや……」
熱に浮かされた声で強だりながら、
廉は俺の腰にしなやかな足を固く巻きつけ、
互いのあからさまな熱が直に密着するよう
必死に擦り寄せてくる。
「れんっ!わかったからっ!ちょっと待てって…!」