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【KP×オメガバース】

第1章 【僕にできること】






紫耀は最初から最後まで
ちゃんと、約束を守った。

俺だけが、その約束に置いてかれたみたいに、
ベッドの上で泣いている。


バスローブに残った香りを、
両腕で必死に抱きしめる。


それが消えてしまったら、
本当に紫耀がいなくなってしまう気がした。

「……もうちょっとだけ……」

涙で掠れた声が、
静かな部屋に落ちる。

「……もうちょっとだけ、
 紫耀の匂い……残ってて……」


朝の光だけが、
何も知らない顔をして、
二人のいた部屋を静かに照らしていた。




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