第1章 【僕にできること】
「ここで、シよ。……あかん?」
その甘く濡れたおねだりに、
なけなしの理性が音を立てて弾け飛んだ俺は
脱ぎかけの靴さえそのままに、廉の細い身体を
玄関のひんやりとした大理石の床へ押し倒した。
「ひゃっ……!」
背中に伝わる床の冷たさと、上から覆いかぶさる
俺の熱の対比に、廉が短い悲鳴をあげ、
熱に潤んだ瞳でまっすぐ俺を見上げてくる。
2人の乱れた呼吸が、
静まり返った玄関にやけに大きく響いた。
「……しょぉ……」
掠れた声で俺の名前を呼んで
震える指先で俺の頬に触れ、
期待を孕んだ瞳で俺を見つめる廉……。
廉の汗ばんだ肌とひんやりした床の隙間から
甘く、濃密なフェロモンが溢れ出し、
玄関の狭い空間を容赦なく侵食していく……。
「しょぉ……それ以上焦らさんとって…!」
しびれを切らした廉が、押さえつけられた手首を
振り払うようにして俺の首元に必死に腕を回し、
爪を立てる勢いで強くしがみついてきた。
自ら腰を浮かせ、熱くなったソコを
擦り付けるようにして、俺の熱を露骨にねだる廉。
理性のタガが完全に弾け飛んだ俺は、
焦りに任せて自分のズボンと下着に手をかけ、
ボタンを弾き飛ばす勢いで引き下げた。
そこに余裕なんて、微塵もなくて。
脱ぎ掛けの靴を足で強引に蹴り脱ぎ、
生地が引っかかるのも構わず、
膝から下へと一気に廉の衣服も剥ぎ取った。
「んっ……ちょっ、しょぉ、待っ……っ」
「誰のせいだと思ってんだよ!
お前がそんな顔で煽るからだろ……っ!」
強引に衣類を脱ぎ散らかし、露わになった汗ばんだ体を
逃げ場もなく横たわる廉の太ももの間に割り込ませる。
荒い息を吐き出しながら、廉の細い腰をガシッと掴み、
強引に引き寄せるその手には、
もう一切の加減も優しさも残っていなかった。
我慢の限界をとっくに越えてた俺は
その熱を一気に、最奥まで突き入れる。
「あぐっ……っ! んぁあっ……!!」
いきなり貫かれた衝撃で、
廉の喉から甲高い喘ぎが弾け飛ぶ。