合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】
第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α
「ご学友の事をそうやって言えるのも善逸さまの良い部分ですね」
「そう? そう? やだ、照れちゃうじゃん!!」
「ご謙遜される所も長所かと」
「もーう、楓ちゃんってば! おだて上手だね〜! 君に言われるとすっげー嬉しい!!」
体をくねくねと動かしながら、表情も普段に増して豊かな彼。このお姿を出来れば…私だけの特権としたいところなのだけど。
「善逸様、そろそろお持ちになっている物をご希望の物に変えましょう。禰󠄀豆子様に渡されるのですよね?」
「あ、うん! そうだよね…じゃあ、よろしく」
赤く擦り切れた跡が目立つ手のひらの上には萎れた花が一輪。
半分は修復出来ている。後もう少しだ。
私は両手をかざして呪文を唱える。どうかどうか…綺麗に咲きますように。
「わあ!楓ちゃん、今日のお花は二色? これってもしかして…!」
「ええ、ほんの少しですが善逸様のお色も忍ばせてみま….」
「ぎゃーーーー!!! 何?何? これってさあ! 俺と…ね、ね、禰󠄀豆子ちゃんがずっと…!!ずっ……と?? い、、、、い? 一緒…ってこ、と!??」
はい、と頷く前に一閃の雷が辺りを包む。
ビリビリと空気を振動させながら、主はあっという間に見えなくなってしまう。
ふふ、あの方らしいですね。主の恋の花が咲くのもそう遠くはないだろう。
私の恋の花は決して咲かせてはいけない。お慕い出来る方のすぐ側で、彼を見守る。
これが至上命題だ。
善逸様を支える。式神として自分が出来る事はただそれだけ。
それだけなのだから。
〜終わり〜