合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】
第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α
そして、2年経った春―……
楓は呪術高専の門前に立っていた。
やっと入れたよ、呪術高専。
これでやっとこの力を人のために使えるよ。
先輩の役に立てるよ。
入学初日に驚いたのは生徒の少なさだった。
同級生は自分の他に1人しかおらず、一学年上の先輩も2人、その上も3人しかいない。
必然的に新入生の歓迎は3年生まで巻き込む……というより3年生が半ば乱入する形で賑やかに行われた。
パーティー用の三角帽子を渡され、“本日の主役”と書かれたタスキを掛けて挨拶する間も楓は夏油のことを見つめていた。
……夏油先輩、なんだか雰囲気が変わったな。
前よりもなんだか、
暗くなったような……?
ほんの少しだけ引っかかったが、この時の楓は自分のことしか考えていなかった。
同期の伊地知君と呪術を勉強して、1つ上の灰原先輩や七海先輩から体力づくりのトレーニングや体術の特訓を受け、少しでも早く呪術師として人の役に立ちたいと願うばかりだった。
今では、あの時行動しておけばよかったと深く後悔している。
……―その年の8月、任務中に灰原先輩が亡くなった。
そして1ヶ月後、夏油先輩は離反して呪術高専を去った。
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