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合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】

第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α



「呪術は弱い非術師を守るためにあるんだよ。だから君もこの術式を人のために役立てるんだ」

その言葉は、これまで母親と自分のためだけに術式を使ってきた楓にとって世界がひっくり返るようなものだった。


「どうやって?私、人を蜂で刺すくらいしかできないのに……」

「君の術式はもっといろいろできるはずだよ。例えば呪霊を祓ったり、偵察したり……似た術式を持っている人を知っていてね、その人は視覚共有もできるよ」

「蜂はあんまり目が良くないよ、近くのものしか見えない」

「見た事あるんだ?それならすぐに上達できるよ」


うまくいかないことも多かったが、徐々に人に感謝されることを覚えた楓は、ここまで自分を導いてくれた夏油に憧れを抱くようになる。


「ねぇ、夏油先輩、私、呪術高専に入りたい。呪術高専に入ってちゃんとした呪術師になりたい」

そうして、夏油先輩と一緒に人の役に立ちたい。


夏油は楓の言葉に目を丸くした後、すぐに穏やかな笑みを浮かべた。

「そうか、私も嬉しいよ」

「呪術高専の入試ってどんななの?内申ってどのくらいいる?」

「うーん、学力はあまり問われないかな、ペーパーテストは無かったし……それより面接の方が重視される」

「面接?」

「呪術師は任務で負傷することが多いし、呪霊に殺された人を見ることもある。その場合、凄惨な姿になっていることもあって精神的に辛いことも多いんだ」

だからそれに耐えられるかどうかを面接で見定められる。


「夏油先輩も辛いの?」

「え、いや、私の場合は全然そんなことはないよ」

突然予想外の質問を投げられ、少し答えに詰まったが、これが夏油の本心だった。
精神的に厳しい任務がない訳ではないが、それよりも同級生との日常の楽しさが勝る。

「ふふっ、先輩、嬉しそう」

「今は毎日楽しいんだ。呪術高専に入ってよかったと思ってる」


その穏やかな横顔を見て、楓はよりいっそう呪術高専への進学意思を固めた。







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