合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】
第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α
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蜂谷 緑と蜂谷 楓の母娘。
呪詛師として活動していた訳ではなく、今回の中学生の襲撃事件で初めて名前が挙がっていた。
調査の結果、五条の予想通り中学校の生徒を襲っていたのは娘の方だった。
だがその背景には母親からの多大な影響を受けていたことが判明した。
母娘の持つ毒蜂操術は操る蜂の種類を増やすためにその種類の蜂に一度刺される必要がある。
蜂谷 緑は娘の楓に洗脳に近い教育をしており、蜜蜂の他にも複数種の足長蜂、雀蜂と様々な種類の蜂で娘を刺し、より強力な術式を作り上げていた。
なお、緑自身はニホンミツバチしか操れないという。
調査報告書を読んだ夏油がため息をついた。
「娘にだけ痛い思いをさせてたという訳か」
「まぁ、別に普通じゃね?」
呪術界では子供をより強くするために厳しく鍛えることは特に珍しいことではない。
しかし、一般家庭で育った夏油には理解しがたい慣習だ。
娘の楓は高専の調査員にこう証言したという。
『私は女王様になるの。誰にも屈しない強い女王様』
『向こうが先にやってきたのよ。私の悪口を言って、叩いて、黒板消しを投げてきて、殺虫剤も吹きつけてきた。だから蜂に命じて懲らしめたの。悪い事をしたんだから罰を与えないと』
母親から洗脳に近い教育を受け、その教育通りに術式を使った。
それだけで少女まで罪に問われ、牢へ繋がれてしまうのはおかしい気がしてならない。
そう考えた夏油は楓を解放するよう高専に掛け合った。
当初は不思議そうな顔をしていた五条も手を貸したため、割とすんなり事が運んだ。
だが、ここからが一苦労だった。
まず母親の影響で道徳感が欠如しており、少しでも気に入らない人間がいるとすぐ術式を使ってしまう。
その度に夏油は根気強くいけないことだと教えた。
「むやみやたらに蜂をけしかけてはいけないよ」
「だってコイツら、」
「コイツなんて言わないの」
「……この人達、私のことを悪く言った。変なものが見えてるって、気味悪いって」
その怒りは尤もだが、彼らは怖がっているだけなのだ。
怒りに任せて術式を使ってしまったら、余計に怯えてこちらへの風当たりは厳しくなる。