合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】
第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α
「…そうだな…。いつもの事だ…。」
「…お優しいですね殊現様は…。」
私は少し照れたように言う殊現様の頬に、手を伸ばして撫でました。
自分の手に血が付くのは気にしません。
それより殊現様の顔が緩み、私に近付き、口付けを交わすこの時間の方が大切だからです。
私は殊現様の涙は優しさなのだと、その時はそう思っていました。
彼は涙を流すたびに、迷いながら進んでいると思っていたからです。
しかし『罪には報いを』。
それは殊現様の中で、ずっと変わらずに持ち続けていた信念でした。
それがまるで、花壇で根を生やし、どこにも行けないでいる花であることは、その時の私には知ることは出来なかったのです。
私がそのことに気が付いたのは、あの大きな事件の時でした。
殊現様は、やくざ一族郎党、家族全員20名。
その親族老人、子供、赤子を含めた100名以上を斬首されたのです。
殊現様はその際将軍から、その功績を讃えられて名刀『振仏兼明』を贈答されたのでした。
そして同時期に試一刀流二位の地位を確立したのです。
「楓。これで俺たちが結婚しても誰も何も言わない。俺と祝言をあげよう。」