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合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】

第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α



しばらくその花を見ていると、大きな足音が私の部屋に近付いてくるのが分かりました。




足音は私の部屋の前で止まり、同時に勢いよく襖が開いたのです。




「楓殿!!」

「……殊現様…。」




私が驚いて振り返ると、そこには息を切らせて、肩を大きく上下させている殊現様がいました。




私が戸惑って言葉を出せないでいると、殊現様は少し息を整えて部屋の中に入ってきました。




いつもより深い眉間の皺に、私は怖いとさえ思いました。




殊現様は歩みを進めて、私の前で止まると大きく息を吸い、私の目を真っ直ぐに見て言いました。





「義景殿から楓殿が十禾殿との婚姻を望んでいると聞いた。」





その時、父上が先ほどの話を殊現様に話したのだと分かりました。




私は思わず殊現様から目線を逸らしてしまい、震える喉で言葉を紡ぎました。




「…父上からは殊現様との婚姻を提案されました。…しかし今結婚しろと言われれば、私は山田家の女人として殊現様の兄弟子である十禾様を無視することは出来ません。」




私の声は震えていて、か細く、聞こえづらかったかもしれません。

だけど殊現様にはちゃんと伝わったのだと、彼の顔を盗み見てそれが分かりました。

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